ヒーター
車のヒーターが効かない
これから寒い季節がやってきます。
車の暖房は問題なく作動いていますか?
現代の車は、軽自動車でも温度を設定しておけば、室内温度を適温に調節してくれるオートエアコンが主流となってきましたが、今の時期は温風でも冷風でもない、あいまいな温度なので暖房が効いているのか気が付きにくくなっています。
そこで、本格的な冬を迎える前に、暖房が機能しているのか一度確認をしておいたほうが良いでしょう。
確認方法は、エンジンをかけて水温を適温まで上昇させてからオートエアコンなら強制的に設定温度を最高温度にします。
車の暖房は、オートエアコンになったといっても、機構は昔と同じでエンジンを冷やす冷却水を使い暖房に使用しています。
そのため、エンジン冷却水の温度が低いと暖房の効きが悪いので、適温になってからの確認が重要になります。
そして、水温が適温で暖房の温度を最大にしても温風が出ない場合は、何らかの故障が考えられます。
暖房が効かなくなる理由として一番多いのが、サーモスタットの故障です。
サーモスタットは、冷却水を循環させる弁で、長く使用していると弁を作動させるスプリングが固着してうまく開かなくなります。
これにより暖房の効きが悪くなるほか全く効かなくなります。
この症状は、水温計がほとんど上がらない場合がほとんどで、常に弁が開いているので水温が上昇できない不具合となります。
水温計のインジケーターがいつまでもブルーのままだったり、針が上がらない場合はサーモスタットの故障です。
2つ目は、暖房とエアコンの切り替えにエアミックスドアを使い、冷風と温風切り替えを行っています。
この仕切りドアがうまく作動しないと暖房が出ないことになります。
昔の手動式であれば、インパネを分解してエアミックスドアの固着を直すことができましたが、最近のオートエアコンはコンピューター制御なので、整備工場での診断が必要となります。
そして、3つ目は、全く風自体が出てこないブロアモーターの故障です。
この場合はファンスイッチをどんなに切り替えても全く風が出ません。
ただし、オートエアコンの場合は、ブロアモーターの制御システムの故障も考えられます。
暖房が出ないと寒い地域では、霜が付着したフロントガラスの解氷もできませんし、なにより寒くて運転もできません。
早めに暖房のチェックをして快適なカーラーフを送りましょう。