車内温度
車内温度の上昇は車の大きさで変わります。
寒い冬が終わり、日差しが眩しく過ごしやすい季節がやってきました。
しかし、真夏でなくても車内の温度は春先から初夏にかけても危険な温度に上昇することがJAFの調べで分かりました。
JAFでは、大型SUVと軽ワゴンを使用して車内の温度上昇がどのように変化するのかテストしています。
ほとんどの方は、車内の狭い軽ワゴンのほうが、温度上昇が高くなると思っているでしょう。
しかし、実験結果は意外にも大型SUVのほうが、車内温度上昇が高くなる結果となりました。
そして、ダッシュボードにスマートフォンとタブレットを置いて温度上昇のテストを行いました。
その結果、30分程度で、どちらの車両もスマートフォンやタブレットの一部の機能を除き使用できなくなったとしています。
外気温は、23.3℃〜24.4℃という比較的過ごしやすい温度でありながら、テスト開始から1時間で大型SUVの車内は43.5℃とかなりの高温になる事がわかりました。
しかし、軽ワゴンでは大型SUVより6℃も低い結果となっています。
じつは、この温度上昇の違いには、フロントガラスの形状と大きさが大きく関係しています。
軽ワゴンより大きな面積を持つ大型SUVのほうが、直射日光が車内に多く降り注ぎます。
また、フロントガラスの角度が大型SUVのほうが浅いことが温度の上昇に大きく影響しています。
このように、意外にも軽ワゴンより大型SUVのほうが、車内温度が高くなる結果にはなりました。
それも外気温が25℃にも満たない環境においてです。
このことから、外気温がそれほど暑くなくても車内温度が人体に危険な温度まで上昇するということを理解しなければなりません。
そこで、まだそれほど暑くないこの時期でも、少しの時間なら大丈夫と子供を車内に残すことは絶対止めましょう。